予定調和にいかないところも大自然の醍醐味。いろんな意味で大地のパワーを感じた旅でした。
北海道一、高地の温泉宿へ。めざすは十勝岳トレッキング…のはずが。
十勝岳は、大雪山国立公園の南部に位置する活火山。
江戸時代に噴火し今も噴煙を上げる「安政火口」は、火山の胎動を間近に感じるトレッキングコースとして人気があり女二人旅を計画した。
まず向かったのは十勝岳温泉郷、標高1280mに佇む道内一高地の“雲の上の温泉”。山が空が、とにかく近く、迫力の360度絶景。
雄大な景色にテンションを上げつつ、トレッキングに備えて天然温泉でパワーを注入した。
予定外の穴場スポット。黄葉に酔いしれる白樺並木。
翌朝、カーテンを開けると驚愕の景色が。
霧・雨・風。山が見えない!
結局、登山は断念し、山岳ガイドさんが急遽穴場スポットへエスコートしてくれた。
「ここは上富良野と美瑛の境にある日新という地域。
エゾリス、キタキツネ、エゾシカの棲家でもあるんですよ」。
そんな説明を聞きながら、黄色に染まる白樺並木に酔いしれる。
道の途中、ガイドさんが山葡萄を採ってくれた。
野趣溢れる甘酸っぱさ。動物達も食べているのかな…そんな事をふと思った。
女子にはたまらない、ハーブとスイーツでリフレッシュ!
次に私たちはハーブブレンド体験ができるお店へ。
スタッフの方にハーブの効用を教わりながら、自分の体調に合ったハーブを調合し、
オリジナルハーブティを頂いて心底リラックスした。
そして、すぐ近くにあるケーキ屋さんでは、
上富良野の小麦「キタホナミ」など地元素材にこだわったスイーツを堪能。
オーナーパティシエさん曰く、ジャガイモやお米で作ったケーキも不定期で登場するらしく、
次に来た時は絶対に食べてみたいと思わずにはいられなかった。
『次は、絶対に登れますように』。「和田草原とどんぐりの郷」から十勝岳を眺め願う。
最後は、かみふらの八景の「和田草原とどんぐりの郷」へ。
東には十勝岳連峰、南には芦別岳や夕張岳、
振り返ると上富良野市街が一望できる知る人ぞ知る眺望スポットだ。
登山はできなかったけれど、上富良野の魅力をいろいろ楽しめた旅。
一度来たくらいでは知り尽くせない事も実感した。
「次は絶対に十勝岳に登るぞー!」、私たちは爽快に誓った。
取材協力
十勝岳温泉郷・凌雲閣、アウトドア山岳ガイド「TREE LIFE」、丘のテラス(ハーブティー体験)、
パティスリーメルシー、和田草原とどんぐりの郷(かみふらの八景)